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冷え症 食事解消法

 東洋医学では冷えを病気の元と考えますので、「冷え症」と書きます。西洋医学では冷えやすい体質とらえて特に病気と考えませんから「冷え性」と表記する。という話を講演で聞いたことがあります。「風邪は万病の元」といいますが、風邪は大半は冷えを伴いますから、「冷えは万病の元」といえるかもしれません。東洋医学は自律神経機能の調節・血流の改善等は得意分野ですから「鍼灸」を是非お薦めします。
 今回は、「冷え症対策」として家庭生活の中に取り入れてほしい、東洋医学的に考えた食材の選び方と体を芯から温める「生姜湯」の作り方をご紹介します。

からだを温める食品(陽)と冷やす食品(陰)

 東洋医学では、「陰陽」のバランスが根本です。このバランス感覚に基づいて、食べ物も、陰のもの(からだを冷やす作用のある食品)と陽のもの(温める作用のある食品)、中間のものに分け、そのバランスがとれているのがよい状態とされています。冷え性の人は陰のほうに傾いているわけですから、陰の食品を控え、陽の食品を多くとるように心がけると良いという理屈です。
 例外もありますが、基本的に、暑い季節や暑い地域でとれる野菜や果物は、からだを冷やす作用があり、寒い季節や寒い地域でとれるものは、からだを温める作用があるとされています。自然の恵みは本来その季節や気候の中で生活する生き物に必要な物を与えているという考え方です。今では、ほとんどの野菜が年間を通して出回っているので、旬の感覚が薄れていますが、なるべく旬のものを食べるのが健康によいといえます。

体を温める食べ物  野菜   ニンジン・カボチャ・ネギ・ニラ等々carrot3.gif
          
その他  納豆・チーズ・黒砂糖・香辛料
          
飲み物  紅茶・番茶・烏龍茶

体を冷やす食べ物  野菜  キュウリ・なす・トマト・セロリ・スイカ・メロン・バナナ・パイナップル・マンゴー等々
         
 その他 豆腐・牛乳・白砂糖
          
飲み物 コーヒー 緑茶

食材選びのポイント

○野菜類はなるべく加熱調理しましょう
○体を冷やしやすい果物は午前中に食べましょう
○冷たい水はとりすぎないように
○栄養学的にはタンパク質とビタミンEがポイント
○ビタミンEは緑黄色野菜にたっぷり含まれています
○香辛料(ニンニク・ショウガ・トウガラシ・サフラン等々)をうまく使う(少量毎日)
○鍋料理は冷え症改善にはもってこい
○甘いもの(特に白砂糖)の食べ過ぎに注意しましょう

ショウガ湯の作り方

紅茶カップ

【用意するもの】 ●すりおろしたもの(チューブ可)ひとつまみ
         ●お湯
         ●黒砂糖もしくはハチミツ お好み
         ●片栗粉           お好み

【作  り  方】 ●生姜をすりおろしたものを、一つまみカップに入れてお湯を注ぐ
         ●お好みで黒砂糖(又はハチミツ)で甘味をつける
         ●お好みで片栗粉でとろみをつけて出来上がり

※自分の好みの味を見つけて楽しんでください。
※我が家では、スライスした生姜を冷凍保存しておきカップに一枚入れて水を入れ電子レンジで1~2分加熱、ハチミツいれて飲んでいます。
※つわりにもおすすめです。