体イキイキ心ワクワク 健康のベストパートナー健志堂

腰痛の治療

季節の変わり目になると多くなるのが、「ぎっくり腰」や「慢性化した腰痛」です。凍てつく冬の間に冷えてこり固まった体が一斉に活動的になり急に無理をしてしまう春先の急性腰痛。冷えてきて悪化する慢性腰痛どちらも辛いものです。

西洋ではぎっくり腰を「魔女の一撃」といいますが、まさしく腰を根こそぎ刈り取られる感じで、にっちもさっちもいかなくなります。

健志堂では腰痛を、三つの症状

  1. 前屈のつらい腰痛
  2. 後屈のつらい腰痛
  3. ひねる動きのつらい腰痛

に分けて東洋医学的に鑑別し対処していきます。

 

前屈がつらい腰痛の東洋医学的鑑別

比較的激しい痛みを伴うことが多い。急性の腰痛では最も多いタイプです。

東洋医学の体質的には、「肝虚」タイプの人がなることが多いです。

肝虚の人は、とにかく仕事を人に任せられられない人が多く、オーバーワークになりがちです。根をつめやすく、仕事ぶりがまるで、自分の羽を抜いて機を織る鶴の様に、命を削って仕事をすることが多いです。ですから何時間でも同じ姿勢でパソコンに向かうとかも平気でやってしまいます。眼精疲労を伴うことも多く、寝ないで仕事をする人も…。

姿勢的には、腰椎前腕がきつく、腹筋群が伸ばされて筋力が低下し、ぽっこりお腹になっている人が圧倒的に多いです。この姿勢の人は、普段から前屈が苦手で、反るのが得意の人が多く、床に指先がつかない人も多いです。掌がベッタリとつく人も、横から見ると腰がまっすぐに伸びたままという人がほとんどです。

 

後屈がつらい腰痛の東洋医学的鑑別

腰が伸ばせず、前かがみになるタイプで、ほとんどは慢性的な疲労がベースにあるタイプです。

東洋医学の体質的には、「腎虚」タイプの人が多いです。

「腎虚」の人は、生命力が全体的に低下しており、慢性的に足腰が冷えている人が多く、休みたいのに休めない状態が続くと腰痛が起こります。慢性の腰痛を持っている人が多く、疲労がたまるとひどくなります.

姿勢的には、胸椎後湾(猫背)タイプか背骨が伸びすぎている人に多いタイプです。

このタイプの腰痛で慢性化している人は、腰椎分離・すべり症の人もいますので注意が必要です。又足の方へのしびれがしばらく歩いているとひどくなり、休むと楽になる人は、脊柱管狭窄症の場合もありますので整形外科の受診をお薦めする場合もあります。