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夜泣き・夜尿症等子供のトラブルに小児鍼

日本古来の伝統医学の一つです。関西では夜泣き・癇の虫(かんのむし)を治すはりという意味で「むし鍼」と呼ばれ親しまれていました。

もともと鍼灸は中国から伝わったものですが、現在の中国では行われておらず、中国の民間療法でへらのようなもので背中をこする健康法が日本に伝わり、日本で育まれ伝えられて来たものだそうです。

ですから、ご年配の先輩鍼灸師の方々は、昔は鍼灸院にお母さん・おばあさんにつれられて、乳幼児が来ているのはごく当たり前の光景だったそうです。「はり」という言葉の響きが恐怖感を呼び、今では知る人も少なくなってしまいました。実際は、金属のへらのようなもので、全身を軽くこするので、全く痛くありません。

我が家には8歳の男の子と2歳の双子の姉妹がいますが、3人とも嫌がりませんし、むしろ自分からしてくれと言いにきます。2歳の二人は小児鍼のことを「ちゅんちゅん」といいます。お腹が痛くなったら{ちゅんちゅんして」しまいには、擦り傷やどこかにぶつけても「ちゅんちゅんして」とやってきては、お腹を出します(^o^)。そして、こすってやると「なおった」といって笑顔で「ありがとう」といってくれます。

この瞬間が鍼灸師になてよかったと思う瞬間です。小児鍼のおかげで夜泣きもなく元気に育っています。

ポイントはお腹の調子を整える事。速効性がありますし、薬も使いませんので、副作用の心配もありません。ちょっとしたコツさえつかめばご自宅でもできます。こんないいものを伝えなくては勿体ないですよ。

というわけで、家庭で出来る方法をご紹介しますので、だまされたと思ってやってみてください。

 

自宅でできる小児鍼

●用意するもの 歯ブラシ(※最初は毛先の柔らかい物がお薦めです。)

●方法 さっさっと軽くこする感じで行います。一度にこする範囲は4・5㎝位で、リズミカルに行うのがコツです。

こする順番は以下の通りです。最初は全身を3分くらいが目安です。「こんなんで効くん?」位でちょうど良いです。最後にドライヤーでお腹と背中を軽く温めて終了です。

  1. 胸からおへそにかけて
  2. おへそから下 ※便秘がちの子は念入りに
  3. 頭頂部から眉毛にかけてと、後頭部から首の付け根にかけて
  4. 背中を背骨に沿って腰まで
  5. 両手の肘周りと手首まで
  6. 両足の膝周りと足首まで

ポイントは④です。忙しい時はここだけでも良いです。