体イキイキ心ワクワク 健康のベストパートナー健志堂

肩こりの治療

「肩こりに始まり肩こりに終わる」

これは鍼灸師の勉強会で聞いた言葉です。「肩こり」は鍼灸臨床の現場では大変身近な症状ですが、実は奥が深いという意味です。

「肩こり」が鑑別でき、治せたら、殆どの鍼灸対応の疾患も治せるという事になります。鑑別については、ここでは省略しますが、心臓と肺・脳血管疾患の鑑別がポイントになります。

 

肩こりの東洋医学に根差した健志堂の治療

「肩こり」を運動器疾患とみたとき、東洋医学では「こり」を気滞と考えます。

気とは人体の活動を支えるエネルギーのことですから、何らかの理由でその場所がエネルギー不足になった状態が「こり」と考えます。

人体の気は 臓腑・筋・皮部をめぐっています。臓腑を巡る気の流れは左右に各々12対あります。そのうち縦の流れを経脈・横の流れを絡脈といい普通は合わせて経絡といいます。

又、12対の経絡の流れを調節する流れとして奇経(奇脈)が8脈あります。次いで、筋・皮部を流れる脈がこれも12対あります。

各々の脈を調節するポイントとしてつぼ(経穴)があります。人体に361穴(国際標準WHO)あり左右対になっているものが309ありますから、全身で670あることになります。

健志堂ではこれら3つ(臓腑・筋・皮部)の流れを調節して根本解決を目指しています。まず最初にアクセスするのは気の源である臓腑の調節です。そのどこが一番バランスを崩しているのかで、6つの型に分けて分類します。「肩こり」の場合、多くの主になる型は4つになります。

健志堂では、上記のタイプを脈診と腹診・問診・望診・声質話し方(聞診)等から総合的に判断してつぼを選択していきます。この段階では、手足の肘から下・膝から下のつぼを選択しからだを深くリラックスする状態に持っていくことを第一に考えて治療していきます。

これで5割方は症状が取れて楽になります。続いて背面のこりに対する治療を行います。

 

東洋医学的に診た肩こりのタイプ

肺虚体質の肩こり 脾虚体質の肩こり
気をつかいすぎる人に多いタイプ。点でこるというよりも広い面でこるタイプです 点でこるタイプ。こりの質としては粘っこいタイプで点で押すと気持ちよいタイプ。
腎虚体質の肩こり 肝虚体質の肩こり
腰や下肢の重だるさを伴うタイプ。膝から下の冷えを伴うことも多い。 肩甲骨より上のこりで、どちらかというと痛みが強いタイプの肩こり。ひどくなると頭痛や吐き気等を伴うタイプです。